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2014/07/11

6. 低炭素・循環型社会の構築

7) 低炭素・循環型社会構築に必要な最先端技術とそれらのシステム化
7)-1 最先端技術で先行する日本

低炭素社会の実現に必要な施策の一つに、電気自動車や燃料電池搭載車の導入と社会的インフラ整備が不可欠なのです。燃料電池搭載車では、ガソリンスタンドと同様な燃料である水素を供給する水素ステーションを社会インフラとして整えなければなりません。また、リチュウム電池を搭載する電気自動車では、走行距離がガソリン車に比べて短く、走行途中で充電しなければなりません。その場合、社会インフラとして充電端子の設置が必要になります。しかしながら、充電にはかなり時間がかかること(ガソリンや水素の重点に比べて)が大きな問題として指摘されています。

そこで、米国においては、すでにオバマ大統領によるグリーンニュディール政策を先取りするかのように、電気自動車普及に必要不可欠な社会的インフラを整え、世界標準になるべき電気自動車導入システムの開発に力をいれているのです。そこでは、電気自動車の普及で最もネックであるところの充電時間を無くすために、リチュウム電池バッテリーの交換、すなわち社会的インフラ整備として、充電の代わりに即座に充電済みのバッテリーと交換できるバッテリー交換ステーションの設置を目指しているのです。

米国における電気自動車導入促進システム開発上の弱点は、電気自動車に搭載されリチュウム電池の世界シェアの6割が日本により占められており、米国ではほとんど生産されておらず、すべて日本からの輸入に頼っていることです。そこで、米国は国家の指導の下、著名な国立研究機関を中心として産官学による効率的なリチュウム電池の研究開発体制を整えています。現在先行している日本の技術開発は国家プロジェクト化されていないので、いずれ追い越される運命にあるといっても過言ではありません。

一方、燃料電池搭載車については、世界に先行して、いよいよトヨタが今年度中に販売、ホンダは来年度に販売することになっています。ガソリン車並の走行距離が出、水蒸気(水)しか排出しない究極のエコカーと言われる燃料電池車においても日本が世界に先行しているのは非常によろこばしいことです。
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小泉構造改革の総括と日本の進むべき道 | Comments(2) | Trackback(0)
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