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2014/11/01

6. 低炭素・循環型社会の構築

7) 低炭素・循環型社会構築に必要な最先端技術とそのシステム化
7)-3 個々の最先端技術の早急なシステム化の必要性

先に述べたように、省エネ技術で、かつ世界の最先端技術である電気自動車、リチュウム電池、燃料電池、軽量で鋼鉄よりも強い炭素繊維、また水処理技術、逆浸透膜による淡水化技術など、低炭素・循環型社会構築の基盤となる各種技術に関しては日本が世界をリードしていることは疑いのないところです。

しかしながら、残念なことに、これら技術を組み込んだ電気自動車や燃料電池車の普及に必要な不可欠な社会システム(充電ステーションや水素ステーションなど)や優れた水処理技術を組み込んだ上下水道システムの構築が欧米くらべて遅れているということです。

欧米は、個々の技術ではなく、それらを組み込んだ優れた世界標準となるシステム化を目指しているのです。それらのシステムが世界標準化されれば、日本はそれらにあわせなければならいという制約を受け、優れた個々の技術を持っていても大きなビジネスチャンスを逃すことになるという危険性があるということです。

日本は、官僚組織に代表されるように縦割り社会であるために、横断的な繋がりが必要なシステム開発などは不得意とする分野であるため、国が率先して産官学連携による、日本の優れた省エネ技術や先端技術を組み込んだシステム開発を進め、欧米よりもいち早く世界標準となるべきシステム構築を目指すべきではないでしょうか。このことにより、日本は、新エネルギー開発および省エネ技術による低炭素社会を基盤としたサステインナブルな循環型社会の建設を展望した経済成長が可能なのではないしょうか。これこそが、日本の国家戦略あるいは成長戦略ではないでしょうか。
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小泉構造改革の総括と日本の進むべき道 | Comments(0) | Trackback(0)
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