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2014/09/09

6. 低炭素・循環型社会の構築

7) 低炭素・循環型社会に必要な最先端技術とそれらのシステム化
7)-2 日本の最先端水技術と水ビジネスの今後

オバマ大統領は風力発電などによる新エネルギー開発による低炭素社会の建設を目指しているが、これらグリーン・ニューディール政策により、さらなる追い風を期待している米国テキサス州での風力発電は、優れた風タービン技術を持っている日本企業の米国子会社が担っているということです。また、先に述べたように、中東諸国で活躍している水処理技術や淡水化技術などは、日本の技術は世界一の水準にあるということです。

最近、日本に対する海外の反応を報道するニュースサイトNewSphere (2014/9/6)に「世界を救う?海水化の淡水化、日本企業の技術は世界トップ、海外特集」という記事が配信されていたので、その概要を紹介しておきたいと思います。
 
地球にふんだんに存在する水の97.5%は塩分を含んだ海水であり、残りの2.5%が淡水であるが、その多くは氷の状態で存在し、人が利用できる水は非常に限られています。

「逆浸透膜の世界トップの日本企業の3社」
海水を淡水に変える、これは人類の古くからの念願であった。スペインのヌエバトウリプナ電子紙は、この海水淡水化技術」における日本企業の貢献を特集しています。

1960年代から、逆浸透による海水の淡水化がはじめられた。日東工業、東洋紡、東レの3社が、逆浸透に必要な「RO膜」の技術で世界をリード、日東工業製品の脱塩率は99.75%を達成しており、他2社も同様の水準とのことです。
膜の穴の大きさは100万分の1 mm以下で、この技術は他社が容易に追従できないレベルにあります。日東工業と東レはポリアミド系の平膜型、東洋紡は酢酸セルロース系中空糸型で、それぞれRO膜を生産し、世界の海水淡水化をリードしているとのことです。
以前に本ブログで述べたように、この技術は海水淡水化による飲料水のみならず、浄水処理や下水処理などにも活用されています。

上記3社の世界におけるシェアーは50%を超えていますが、外国企業のライバルとしてはダウケミカル社が挙げられ、中国や韓国の企業の技術レベルも向上しており、将来的には熾烈な価格競争になる可能性があるとされています。

「6年先水のビジネスは1兆ドルになる」
上記スペイン紙によると、世界で海水淡水化プラントは8000ケ所に設置され、そのうち50%は中東にあり、サウジアラビアには最多の4200ケ所、米国には880ケ所、アフリカには540ケ所、ヨーロッパには400ケ所に設置されています。
水関連ビジネスは現在6000億ドル規模であるが、6年後には1兆ドルの規模に成長すると見込まれています。

1900年から1995年の間に、人口は約3倍、水の消費量は6倍になっています。家庭だけでなく、農工業において水の消費量は増大しており、水不足が発生した際には多大な被害が生じます。
日本水フォーラムによると、2025年までに、48ケ国の28億人、2050年には54ケ国、40億人が、水ストレスまたは水不足に直面すると予測されています。




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小泉構造改革の総括と日本の進むべき道 | Comments(0) | Trackback(0)
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