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2013/08/16

6.低炭素・循環型社会の構築

6)農業の再生と環境保全
6)-1 地球温暖化による食糧危機の発生

産業革命以降、人間の経済活動によりCO2などの地球温暖化ガスの蓄積が増加し、21世紀に入り、数十年に一度と言われるような豪雨(ゲリラ豪雨)被害や大規模干ばつ被害が地球の各地で発生しています。たとえば、米国では巨大なハリケーンの頻発や竜巻などによる被害、バングラディシュやミャンマーなどでは、インド洋で発生したサイクロンによる被害が多発するようになりました。また、ヨーロッパの各地では大規模な洪水被害が多発しています。日本では今年、中国・東北地方を中心にゲリラ豪雨が多発し、山口県で1時間当たり143.0 mmという県内で観測史上最大の降雨量、また、島根県では24時間での降雨量が381mmという県内で観測史上最大の降雨量を観測しました。政府はこの山口島根豪雨被害を激甚災害指定しました。このように、地球温暖化による気候変動が地球規模で大きな問題となってきています。
この気候変動による豪雨や干ばつが米国、オーストラリアやアジアなどの穀倉地帯で多発するようになると、農産物生産が減少し、世界的な食糧危機の発生につながります。このような気候変動による農産物の生産への影響に加えて、①中国やインドなど膨大な人口をだかえる新興国が急速な経済発展による食生活の穀物中心から肉食への変化②米国を中心とした原油高騰および地球温暖化ガスの低減に向けた代替エネルギーとしてバイオ燃料生産戦略により、食糧であるトウモロコシからのバイオエタノールの生産などにより、食糧危機が加速している現状にあります。
中国やインドなどの膨大な人口をだかえる新興国の急速な経済発展により、食生活が従来の穀物中心から肉食へと変化することにより、これまで食物として消費されていた穀物が家畜飼料として消費されます。肉生産効率が悪く肉1kg生産するのに、鶏肉では2kg、豚肉では4kg、牛肉では8kgの飼料穀物が必要とされているのです。

米国や英国の研究者グループは、このまま地球温暖化が進めば、世界各地の沿岸部にある大都市では海面上昇や洪水などの水害による被害が拡大し、2050年には1兆ドル(100兆円)に上るという試算結果を有名な科学誌「Nature」で報告しています(NHKニュース、2013年8月19日配信)。




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小泉構造改革の総括と日本の進むべき道 | Comments(0) | Trackback(0)
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