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2012/10/25

6. 低炭素・循環型社会の構築

4) 経済社会システムの転換の必要性 -開放型自由主義経済社会から循環型経済社会へー
4)-3 地球環境は経済学者やエコノミストの主張やそれを是とする政治家に委ねていいのか

かつて、「経済成長できれば、昆虫などがいなくなってもいいのだ」と極端な発言をする経済成長至上主義を唱える経済学者やエコノミストがいましたが、この地球環境システムは閉鎖系であることを理解しておらず、無限に経済成長が可能と思っているところに、彼らの思考に大きな問題があるのです。昆虫のいない世界は、生命に危機的な環境が発生してつつあるシグナルであり、生命も危うい環境にあっていくら経済成長しても何の意味もないことは正常な精神の持ち主であれば容易に理解されるところです。
しかしながら、彼らは文系出身者が多く、本当のところ科学や科学技術には疎いにもかかわらず、事あるごとに日本の製造技術、省エネや環境技術の高さ云々と専門家らしく評論しているが、その技術の本質(全くCO2を出さない技術ではなく、単なる低減技術)だけでなく、経済社会を支える地球環境システムの閉鎖性などを正しく認識しているとは到底思えません。彼らは、経済や金儲けに長けている(?)が、技術や環境には疎く、ましてや科学技術には専門家のようにウンチクするものの全く理解ができていない、し得ない人種なのです。ましてや地球という巨大な閉鎖系システムを理解できるはずもありません。
地球は人間にとっては巨大であるものの、閉鎖系システムであるので、開放系を前提とした現在の自由主義経済社会システムには自ずから限界があり、いずれは破綻する運命にあるのです。現在でも温室効果ガスの放出と蓄積による地球温暖化にともなって異常気象の多発や砂漠化などが顕著になってきており、中国やインドにおいても、この閉鎖系である地球環境システムから逃れることは不可能なのです。
これら地球温暖化に加え、生活環境のさらなる悪化に伴い、中国やインドにおいても、排ガスや排水基準に対して厳しい規制と罰則を設けなければならず、それらをクリアーするには膨大な経済コストを要するとともに、人件費の上昇と相まって、これまでと同様に高度成長すること、世界の工場基地としてのコスト競争力を維持することは極めて困難となることは明らかなことです。人類生存のため、あるいは人類文明の崩壊を避けるためには、人類の経済活動が閉鎖系である地球環境システムの許容量をオーバーし、不可逆的な崩壊に達する前に、一日も早く持続可能な循環型経済社会システムに転換すべきではないでしょうか。
しかしながら、上述のような経済学者、エコノミスト、政治家、産業人などがオピニオンリーダーとして君臨している仲にあって、急激な社会経済システムの転換は不可能です。そこで、地球環境システムへの負荷をなるべく軽減することにより、時間稼ぎをしなければなりませんが、そんな悠長なことも許されないかもしれません。なぜなら、先に述べたように、この安定な地球環境への負荷による不可逆性の臨界点がわかっておらず、いつ限界を超え、ガラス細工のように破壊されるのかわからないからなのです。明日にも起こっても不思議がないという窮地に人類が立たされてるのです。




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小泉構造改革の総括と日本の進むべき道 | Comments(1) | Trackback(0)
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